熱中症の場合、疾病・災害のどちらで保険が適用?
2011-06-30
こんにちは、CREVA 保険クオリティの石川です。 すごい暑さで困りますね…
昨日は とうとう熱中症でお亡くなりになってしまった方もおられました。熱中症は決して軽視することはできません。初期症状もちょっと気分が悪いかも?といった程度なので、自分自身が深刻さに欠けるということが重体になる引き金になるので注意してください。 少しでも体調がおかしいなと感じたら、直射日光を避け、涼しい日陰に移動し、リラックスできる体勢になり、水分(スポーツドリンク)を十分にとってください。
さて、ここで保険のお話です。熱中症で入院・死亡したら、病気と災害のどちらの保険金が支払われるのでしょうか。
保険の世界では、災害と認めるのは「不慮の事故、または、所定の感染症を直接の原因」とする場合です。熱中症は感染症ではないので、熱中症が災害と認められるかどうかは、不慮の事故とみなせるかがポイントになります。
不慮の事故の定義は、「急激」かつ「偶発的」な「外来」の事故という3つの要件を満たすものとする保険会社が一般的です。
3つの要件の定義は次の通りです。
●急激……自動車事故や物が落ちてくる、土砂に押し流されるなど突発的な出来事であること
●偶発的……本人が予期し得ない偶然な出来事であること
●外来……身体へ外部から力が加わること
で、熱中症はこの3つの要件を満たさないので、災害で保険金は支払われないことになります。
(ただし、かなり特殊な事例ですが、災害と認めた判例があります。)
もし、入院するような事態になった時は、「疾病入院」つまり病気の入院が適用されることとなります。…病気でも災害(ケガ)でも、どっちでも保険が支払われるならいいやぁ…と思われた方いると思いますが ここで話を最初に戻すと、「熱中症で亡くなった場合」はどうでしょうか? 大半の方が、ご自身の死亡保障には「災害割増特約」や「傷害特約」などを付加しているのでは? つまり、「熱中症で亡くなった場合」は、病気死亡とみなされ、災害での割増は無し…となる可能性が高いことをお知らせしておきます。
くれぐれも熱中症には細心の注意を払ってくださいね!!
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